よく、女性の方で、手や足の先が冷たくて不快に感じている方
がいますが、あれはなぜでしょう?
今回は冷え性になる原因と治し方について述べていきたいと思います。
まず冷え性の意味ですが、特に手や足の先などの四肢末端が温まらず
冷えているような感覚が常に自覚される状態をいい、
末梢血管の血行障害により生じます。
(女性でこの症状に悩む人は多いですが、男性にはほとんど見られません。)
末梢血管・・・栄養と酸素を運ぶ動脈、また老廃物を運ぶ静脈、
動脈と静脈を結び各組織にはりめぐらされている血管の事をいいます。
また、その原因ですが、
@ホルモンの変動と、それにともなう自律神経のバランスの乱れが考えられています。
A女性に多い理由は周期的なホルモンの変動が激しいからだと考えられています。
B女性は男性に比べ、皮下脂肪が多く、その脂肪は、
一旦冷えると温まりにくい性質があります。
加えて男性に対し、血流の多い筋肉が少ない事も冷え性の原因と考えられています。
つまり、運動不足・筋力の低下により冷え性になります。
C食生活により冷え性となります。
(ファーストフード、チョコレートなどのお菓子は、
身体を冷やす効果があるだけでなく、血液をドロドロにし循環を悪くさせます。)
Dエアコン、暖房などへ頼りすぎにより、血液を送り込む自律神経が麻痺し、
体の温度調整が適切にできなくなる事でおこります。
冷え性は病気ではありませんが、
しもやけ、腰痛、肩こり、肌あれなどになる可能性があります。
次は冷え性の改善方法ですが、下記の事を行う事で改善されます。
@ちょっとぬるめのお風呂に長時間入ろう。
(寒いから、熱い湯に入ろう!と思いがちですが、これは、逆効果です。
お湯が熱い為長時間入っている事ができず、
身体の皮膚しか暖まらず、すぐに湯冷めしてしまいます。)
A入浴剤を入れてみよう。
(例えばみかんやレモンの皮などを入れると、身体の保温効果を高める事ができます。)
B冷え性に効果のある食事をとろう
血液をサラサラにする食べ物・・・
野菜、果物、穀物は血液をサラサラにします。(冷え性が改善されます。)
逆に、
貝類、赤身の魚、羊肉、豚肉、鶏肉、ハム、卵、ソーセージ、ファーストフード、お菓子は
血液をドロドロにします。(冷え性が促進されます。)
C運動しよう
運動することで、皮下脂肪を減らし、筋肉を増やす事ができ、冷え性が改善されます。
(ウォーキングのような長時間続けれるような有酸素運動がよいと言われています。)
D衣服などを変えてみよう
腹を温める腹巻や首を温めるマフラー、保温性の高いブーツが効果的です。
また、寝る時に足枕などを入れて足を高くしておく事で、
下半身に溜まった血液を循環させる事ができるので、体温低下を防ぐ事ができます。
Eツボをマッサージしてみよう
手のマッサージ方法・・・
親指と人差し指の間、手の甲を押して下さい。また、指先を押してください。
腕のマッサージ方法・・・
腕を曲げます。曲げた時にできるしわの外側を刺激しましょう。
足裏のマッサージ方法・・・
足の裏の中心より少し上部(指を曲げた時にちょうどくぼみができる所=ゆうせん)
を押してみましょう。
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