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ノロウィルスの感染力・感染経路・予防法は?

以前、「ノロウィルス」の意味・語源・由来・歴史というコラムで

ノロウィルスの語源や歴史について述べてきましたが、ノロウィルスの

感染力・感染経路はどうなっているのでしょうか?また、私達は

普段、どのような事に気をつければ良いのでしょうか?

早速、まとめてみました。


ノロウィルスの感染力(感染経路)

1、経口感染

ノロウィルスに汚染された飲料水食物により感染(食中毒)します。

飲料水としては、水道水井戸水があげられます。

食物としてはよく火の通っていないカキアサリシジミ

の二枚貝から感染する事が多いのですが、

調理者の手指にノロウィルスが付着していた場合、

サラダやパンや魚等、ノロウィルスとは関係のない食材からも感染します。

※ノロウィルスが貝から感染する事が多いのは、貝の体内では

ノロウィルス等のウィルスを蓄積する性質を持っているからです。

また、冬場にノロウィルスが多いのは、生カキや二枚貝を冬場に

食べる事が多い
からだと言われています。


2、接触感染、飛沫感染

ノロウィルスは感染者の唾液嘔吐物下痢便に含まれています。

ノロウィルスは感染者の手指から衣服・タオル等の物品にウィルスが

付着
し、これらの物品を非感染者が触り、非感染者の手指から

口に入る事で感染
します。また、感染者のクシャミやセキから出た

「つば」が非感染者の口に入る事によって感染します。


上記に書いた通り、ノロウィルスの感染経路は経口感染

接触感染、飛沫感染と多彩で、更に僅からウィルスが口に入っただけで

感染してしまう程、感染力が高い為、感染予防は困難を極めます。

では、私達は普段どのような事に気をつければ、良いのでしょうか?


ノロウィルスの予防法


1、「手洗い・うがい」の徹底

ノロウィルスは非感染者の手指から口に入り感染する事が

多い為、手洗いをしっかり行う必要があります。

調理をする前・食事をする前・外出先から帰って来た際は

「手洗い・うがい」を徹底するようにしましょう。

手洗いをする際には爪を短く切り、指輪、時計等の貴金属をはずし

汚れの残りやすい「爪の間、指先、手のシワ、手首」を意識して

石鹸を使って手を洗う
ようにしましょう。また、手を拭くタオルは共用せず

ペーパータオル・個人用ハンカチを使用するようにし、

水道の蛇口は手と一緒に洗うかペーパータオルで蛇口を締めるようにして、

物品から感染しないように心がける事が大事です。


2、マスクの着用

ノロウィルスは感染者のセキやクシャミ等から出る「唾液」が

口に入る事で感染
します。外へ出かける時や病院等の施設へ

訪問する際はマスクの着用を心がける事が感染予防に繋がります。


3、カキや貝を調理する時は十分に加熱しよう

上記で述べたように貝は体内にノロウィルスを蓄積する性質を持っている

為、加熱せずに食べるのは非常に危険です。ノロウィルスは

60℃、30分の加熱では感染性は失われず、

85℃以上で1分間以上、加熱で感染性を失うと言われています。

貝を調理する際は、しっかり火を通す事を意識する事が大事です。


4、規則正しい生活を心がけよう

規則正しい生活を送っていないと、風邪にかかりやすくなるように、

ノロウィルスも免疫力が低い時にウィルスが体内に入ると

感染しやすくなります。普段から規則正しい生活を心がけましょう。

※体が弱っている(免疫力が低い)と、粘液分泌細胞から、

洗剤や水ならぬ、粘液が出てウイルスを洗い流し、さらに

そのウイルスを含んだ粘液(たん)を、せん毛細胞 が、

ほうきのようにはたらいて、外に掃き出してくれなくなる為、

ノロウィルスにかかりやすくなります。


ノロウィルスの感染経路・予防法をまとめてみましたがいかがでしたか?

ぜひ、今後のノロウィルス予防に役立てて見て下さいね。
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