擦り傷などをした時に消毒等をしていないと膿(うみ)が発生して
どんどん広がっていきますが、なぜこのような事が起こるのでしょうか？
膿(うみ)・・・微生物を食べる過程で崩壊した白血球や他の組織が崩壊したもの、
その他の死んだ又は生きている黄色ブドウ球菌などが含まれています。
※膿は本来、無色ですが、菌の色に由来して
淡黄色～黄緑色の膿が出てくることがあります。
膿(うみ)発生・広がりのメカニズム
①擦り傷などで怪我をします。
②怪我をすると、まずその付近の血管が一時的に収縮します。
③その後、血管が拡張し血流が増加し(熱を持つようになる)、
通常はは血管外に出ることがないフィブリノーゲンやグロブリン、
アルブミンなどの血漿タンパク質をふくむ血液成分が血管外に出します。
(「滲出-しんしゅつ」と言います)
もちろん、患部は腫れあがります。
④次に白血球が血管外へ出て(「滲出-しんしゅつ」)して有害物を排除します。
※白血球とは・・・外部から体内に侵入した細菌・ウイルスなど異物の排除・
腫瘍細胞・役目を終えた細胞の排除などを目的とした細胞です。
（血液1リットルあたり、3500～9000個程度の細胞があります。)
⑤この時、患部を清潔にしていないと、
人体の皮膚表面、毛孔に存在する黄色ブドウ球菌が
傷口から入り込み発病します。
⑥黄色ブドウ球菌は赤血球・白血球等の人体の免疫細胞を破壊します。
⑦黄色ブドウ球菌は人体の免疫細胞を破壊する為、
急激に膿(うみ)は広がります。
このように膿(うみ)が発生した場合、人体の免疫細胞を
破壊する為、自然治癒はできなくなってしまいます。
早急に病院に行き、治療薬を処方してもらう必要があります。
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