富士山等、高い山に登った時に起こる頭痛や吐気ですが、
なぜ起こるのでしょうか?早速、調べてみました。
高山病(頭痛・吐気)の原因
吸入酸素分圧の低下による酸素欠乏症が原因です。
酸素欠乏症とは・・・
低人体が酸素の濃度18%未満である環境におかれた場合に生ずる症状。
一般の空気中の酸素濃度は約21%であり、発症は個人差があります。
酸素欠乏症となると、敏感に反応するのが、脳の大脳皮質であり、
機能低下からはじまり、機能喪失、脳の細胞の破壊につながり、非常に危険です。
ちなみに脳の酸素消費量は、全身の約25%に及びます。
高山病の対策・予防法
では、高山病にならないようにするにはどのような対策・予防をすればよいのでしょうか?
高山病は、血中酸素濃度不足が主な原因ですから、運動による酸素消費量より、
呼吸による酸素供給量が継続的に上回れば、高山病を殆ど回避できる事となります。
@ゆっくり歩行して登りましょう。
A高所順応を行いましょう。
3000m級の山であれば、標高2000m付近で少し留まることで順応させます。
B常に深呼吸しましょう。
息を限界まで吐いてから、息を十分に吸うことで、
深呼吸が行える。これにより、酸素供給量が増えます。
登りでは酸素消費が激しいので、常に深呼吸していないと、
すぐに血中酸素濃度が落ちていきます。
C十分に水分補給しましょう。
体内が水分不足になると、血液の粘度が上がり、
血液内での酸素の運搬が円滑に行われなくなるため、
スポーツドリンクなどで水分補給を1時間に1回は行いましょう。
D高所ではなるべく寝ないようにしましょう。
睡眠中は呼吸回数が減り、また、
狭い場所で大勢の人が寝ると酸素不足で高山病になりやすいです。
E体を締め付けないようにしましょう。
ズボンのベルトや、ザックの腰ベルトは、きつく締め付けないほうが、深呼吸を妨げません。
高い山に登る時は、酸素消費量を抑える努力をすると楽しく登山できると思います。 |