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乗り物酔い(車・船酔い)の対処・対策法は?

以前、乗り物酔い(車・船酔い)になるのはなぜ?(原因)というコラムで

乗り物酔いは、乗り物の振動が原因で体の内耳にある

三半規管が体のバランスを取れなくなってしまって起きるという話しを

しましたが、乗り物酔いを防ぐにはどのような事をすれば良いのでしょうか?

早速、乗り物酔いの対策法・克服法についてまとめてみました。


乗り物酔いの対策・対処法


乗り物に乗る前にする事

乗り物酔いは、三半規管のバランスが取れなくなり、

内臓諸臓器の機能を調節して、内臓からの情報を中枢神経系に

伝える役割を持つ、自律神経が調整機能を失ってしまいおこります。

つまり、乗り物に乗る前は出来る限り、内臓や脳等の調子が

良い方が、乗り物酔いになりにくいです。なので、乗り物に乗る前は、

@睡眠をしっかり取る

A空腹の状態や食べすぎ・飲みすぎた状態での乗車を避ける。

B服装は身体を締め付ける物は避け、ゆったりした物を着る。

といった対策を事前にしておく事が大事です。また、

自律神経の興奮を抑え(調整し)嘔吐を防止する効果がある、

酔い止め薬を飲んだり、自分に「乗り物に酔わない」

といった暗示をかけ精神的不安を除去させるのも効果的です。


搭乗中の対策法


乗り物酔いは視覚から入ってくる情報と三半規管が感じる情報

のズレが生じる事で起こります。だから、

@友達と話したり・歌ったりして気分を反らす。

A外(遠く)の景色を見る

Bサングラスをかける

C眠る

といった対策を行い、気分を反らしたり、視覚情報を遮断

したり、視覚情報と三半規管の情報を一致させる事を心がけましょう。

また、車では窓を開け、換気を良くしたり、ツボを押さえて

自律神経の調子を整えたりする事も効果があります。

以下、内臓の機能(自律神経)を整えるツボです。



上図のように頭の後ろには乗り物酔いに効く

(自律神経を整える)ツボがたくさんあります。

頭竅陰(あたまきょういん)・・・

側頭部の、両耳のすぐ後ろ、頭がい骨の下のへこんだ部分の事を言います。

風池(ふうち)・・・

首の後ろの髪の生えぎわで、2本の太い筋肉の両外側から、

さらに外へ自分の親指の幅1本分ほど離れたくぼみの部分の事を言います。

天柱(てんちゅう)・・・

うなじの中央の髪のはえぎわから指1本分上のくぼみの、

さらに左右に指3本分ずらした位置にあるツボの事を言います。

これらのツボを中指と人さし指の両方で少し強めにひと押し

10秒〜1分を数回、繰り返します。そのとき、

猫背や前かがみにならずに、背筋を伸ばして

上半身をまっすぐに立てて押す
と効果が高いです。

酔ってしまった場合の対策法

もし、乗り物酔いして気持ち悪くなってしまったら、

@目をつぶり、シートを倒し、横になる

A窓を開け、風通しを良くする

B頭を動かさないようにする

C衣服をゆるめる

D乗り物から降りて、気分転換する

ようにしましょう。乗り物酔いになっているにも関わらず

無理な体制でいると、嘔吐してしまったり、最悪、死んでしまう

ケースもあります。乗り物酔いしてしまったら、無理せず休むうにして下さい。
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