私達がよく知っている病気で「盲腸」という病気が
ありますが、盲腸ってどこにあるのでしょうか?
「盲腸」って病名だと思っていましたが、その器官が身体にありましたよ。
早速、盲腸の位置を記載してみました。
![](moutyou.gif)
上の図を見ればわかるように盲腸は大腸の入口にあります。
そして、盲腸の端から細長く飛び出ている物を虫垂と言います。
盲腸・虫垂は大腸の一部です。また、虫垂は盲腸の一部です。
※盲腸の「盲」は「先が見えない」という意味で使われています。
(小腸・大腸は先に抜けています。)
では次は、「盲腸」・「虫垂」の役割を見てみましょう。
「盲腸」の役割
草食動物は盲腸がとっても発達しており、(長い盲腸を持っており)
盲腸に含まれる腸内細菌を利用して、
雑草や落ち葉等に含まれるセルロースを分解して
糖やビタミン・アミノ酸等の栄養をたくさん摂る事ができます。
しかし、人は進化の過程で盲腸は退化してしまい、
現在では何の役割も果たしていない状態です。
その為、人は雑草や落ち葉を食べても栄養を摂ることができません。
「虫垂」の役割
善玉菌の備蓄機能を備えた器官です。
人の腸内には100種類以上、100兆個以上の腸内細菌が
生息しており、善玉菌と言われる健康維持に貢献する菌と
悪玉菌と言われる害を及ぼす菌に分けられます。
以前は、人には欠かせない器官でしたが、食生活の大幅な改善により
虫垂の役割は重要視されなくなりました。
しかしながら、胃腸の免疫機能に大きな役割を果たしているという
説もあります。(まだ、解明されてません。)
ちなみに、虫垂が暴飲暴食等で炎症が起きる症状を
「虫垂炎」と言います。これを私達は「盲腸」・「盲腸炎」と呼んでいます。
※炎症とは・・・生体が何らかの有害な刺激を受けた時に
免疫応答が働き、それによって生体に出現した症状の事を言います。
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